薬局業界の賃上げについて

 

後輩薬剤師：「先輩、『森林環境税』って知っていますか？」

 

先輩薬剤師：「ああ、2024年度から始まった新しい税金だね。一人あたり年間1,000円が徴収されるやつだろう？」

 

後輩薬剤師：「そうです！ でも、意外と知らない人もいますよね。社会保険料の上限引き上げや値上げも進んでいて、気づかないうちに負担が増えているような気がします……。」

 

後輩薬剤師：「最近、年収の壁の引き上げが議論されていますよね。でも、税金や社会保険料が上がり続けたら、手取りは本当に増えるんでしょうか？」

 

先輩薬剤師：「そこが問題なんだ。年収の壁が上がっても、手取りが増えなければ意味がない。結局、大切なのは『賃上げ』だよ。」

 

後輩薬剤師：「でも、賃上げって簡単にできるものなんですか？」

 

先輩薬剤師：「そうだな。薬局業界では、診療報酬や薬価のマイナス改定が続いていて、経営的にも厳しい状況だよ。そんな中でも、薬局の収益を継続的に向上させないと、賃上げは実現できない。保険調剤の利益率は減少傾向にあるから、簡単ではないよ。」

 

後輩薬剤師：「薬局が収益を向上させるには、どうすればいいんでしょう？」

 

先輩薬剤師：「大きく3つの取り組みが必要だと思う。

1. 　　　　　加算を取得し、利益率を向上させる
2. 　　　　　処方せん受付枚数を増やす
3. 　　　　　保険外収入を拡大する

　　　　　　　ただ、どの薬局も『やるべきことは分かっているけど、実行できない』という状態なんだよな。」

 

後輩薬剤師：「確かに、いきなり『保険外収入を増やせ』と言われても、何から手をつければいいのか分かりません……。」

 

先輩薬剤師：「その通り。だけど、何もしなければ衰退するだけだ。小さなことからでも、具体的な行動を起こすことが重要だよ。」

 

後輩薬剤師：「例えば、どんな行動をすればいいんでしょう？」

 

先輩薬剤師：「患者満足度調査のアンケートをとってみるのはどうかな？具体的な行動のヒントがみつかるかもしれないよね。」

 

後輩薬剤師：「なるほど。『分かっているけど、できない』状態を脱却するには、患者様のニーズを確認することが大事なんですね！」

 

先輩薬剤師：「その通り！ 未来の薬局のために、今からできることを少しずつでも始めていこう！」