薬局運営のKPI分析法とは
2024/11/12
先輩薬剤師:
お疲れ様です。今日は店舗のKPIを、どう分析し、どう行動していくかについて一緒に考えていきたいと思います。
新人薬剤師:
ありがとうございます。レセコン集計には、たくさんの数値が並んでいて少し圧倒されますが、重要なポイントを教えていただければ助かります。
先輩薬剤師:
確かに数値が多くて大変ですよね。私見では、薬局をうまく運営していくために最も重要な数値は「労働分配率」だと思います。これは「人件費 ÷ 粗利」で計算されます。この数値が低いほど経営が安定していると考えられます。
新人薬剤師:
なるほど。労働分配率が50%を切っている場合はどう考えればいいのでしょうか?労働分配率は低いほど経営が安定しているんですよね。
先輩薬剤師:
50%を切っている場合は現状は問題ないと言えますが、今後もその状態を維持できるかを考えながら行動を決めていくことが大切です。もし労働分配率が高くなってきたら、粗利を増やすことを意識して行動する必要があります。
新人薬剤師:
粗利は処方箋枚数や処方箋単価が増えれば、増えますよね。処方箋枚数と処方箋単価のどちらが粗利を増やす方法として良いですか?
先輩薬剤師:
いい質問ですね。調剤薬局の粗利は、処方箋枚数に「技術料+薬価差益」を掛けたもので計算されます。粗利を増やすためには、処方箋の枚数を増やすか、技術料を上げる方法が考えられます。例えば、平均的な薬局を例にしてみましょう。
- 処方箋枚数:1200枚/月
- 粗利:2200円/枚
ここで、処方箋が50枚増えた場合、粗利が11万円増加しますが、人件費や固定費が増える可能性があるので、純増は約8万円です。一方で、技術料が70円増えた場合には、処方箋枚数を増やさなくても粗利が同程度(8.4万円)増加します。さらに、処方箋枚数は感染症の流行状況などに影響を受けるので、予測が難しい面があります。その点、技術料はコントロールしやすい点が利点です。
新人薬剤師:
なるほど、処方箋枚数を増やすのは不確定な要素があるのに対して、技術料を上げることの方が確実性が高いのですね。
先輩薬剤師:
そうです。また、処方箋枚数を増やすと業務負荷が増え、スタッフが疲弊してしまう可能性もあります。その結果、離職などの悪循環に陥ることも考えられます。
新人薬剤師:
確かに、負担が増え続けると店舗全体にも影響が出そうですね。
先輩薬剤師:
その通りです。基本料と基本料に関わる加算の取得は薬局運営の要になっています。特に薬価差益も減少している中、粗利を確保するためには、これらの点数をしっかり取ることが必要です。
新人薬剤師:
やはり、基本料と基本料に関わる加算を意識するのは大事ですね。
先輩薬剤師:
そうですね。グループ内でも点数を最も多く取れている薬局とそうでない薬局では、1枚当たりで62点もの差があります。この点数差に処方箋枚数をかけると、収益に大きな差があることが分かると思います。
新人薬剤師:
点数をしっかり取るためにも、改善点を見つけていくことが大切なんですね。
先輩薬剤師:
そうです。レセコンの集計をしっかり確認して、どこに改善が必要か行動を決めていきましょう。もし気になることや、薬局で試してみたいことがあれば、いつでも相談してくださいね。
新人薬剤師:
ありがとうございます。ぜひ今後もよろしくお願いします!
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