黒字倒産とは?薬局経営の危機
2024/11/30
先輩薬剤師
「鹿児島県で薬局2店舗を経営していた会社が、2024年8月に破産手続きを開始したんだってね。」
後輩薬剤師
「えっ、破産ですか?それって赤字が原因なんですか?」
先輩薬剤師
「必ずしも赤字とは限らないよ。この薬局の場合、売上は伸びていたみたいだから、いわゆる“黒字倒産”の可能性が高いと思う。」
後輩薬剤師
「黒字なのに倒産するなんて、どういうことですか?」
先輩薬剤師
「簡単に言えば、会社の預金残高が足りなくなって資金ショートを起こすことが原因だね。経営が赤字でも銀行口座に十分な預金があれば倒産しないけれど、黒字でも預金がなくなれば倒産するんだ。」
後輩薬剤師
「なるほど…。特に調剤薬局は収入と支出のタイミングにタイムラグがあるから、その影響も大きそうですね。」
先輩薬剤師
「その通り。調剤薬局の収入の大部分は、支払い基金からの振込で、通常2カ月後に入金されるよね。一方で、医薬品の支払いは2~3カ月後が多い。支出のタイミングが収入を上回れば、一時的に資金が足りなくなることがある。近隣医療機関ができたり、季節変動で大きく薬剤料が増えた時は注意が必要だね。」
後輩薬剤師
「じゃあ、そうした資金不足を防ぐにはどうすればいいんでしょうか?」
先輩薬剤師
「資金繰り表を作ることが重要だね。資金繰り表は、収入や支出のスケジュールを整理して、月末の現預金残高がいくらになるかを管理するもの。もし残高がマイナスになりそうなら、早めに融資などで資金を調達すれば倒産を防げる。」
後輩薬剤師
「それなら、計画的な資金管理をしておけば大丈夫ですね。」
先輩薬剤師
「もちろん、税金や社会保険料、給与や賞与、退職金といった支出も忘れてはいけない。特に退職金は急な退職があると突発的に必要になるから、余裕をもった計画が大事だよ。」
後輩薬剤師
「確かに、ただ“なんとなく”経営していると危険ですね。資金繰り表を作らずに黒字倒産するなんて、他人事じゃない気がします。」
先輩薬剤師
「その通り。今の時代、薬局として存続していくためには、財務状況をしっかり把握して、タイムリーに資金繰りを調整する力が求められているよ。」
後輩薬剤師
「勉強になります。今度、社長に会ったら資金繰り表を作っているか聞いていみます!」
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